知らないと危険!電子書籍の著作権対策
電子書籍を出版する際に、著作権に関する知識は欠かせません。著作権をしっかり理解し、適切な対策を講じることで、トラブルを未然に防ぎ、自分の作品を最大限に守ることができます。この記事では、電子書籍出版における著作権の基本知識から、実践的な対策までを分かりやすく解説します。

著作権とは?基本を押さえよう
著作権とは、創作的な表現物に対して自動的に与えられる権利です。これには文章、イラスト、写真、音楽などが含まれます。電子書籍の場合、原稿や表紙デザイン、挿絵などが対象となります。電子書籍市場の急速な成長に伴い、著作権侵害のリスクも高まっています。自身の作品を守るだけでなく、他者の権利を侵害しないためにも、著作権に関する正しい知識が必要です。
著作権の主なポイント
自動的に発生する権利 著作権は、作品を創作した瞬間から自動的に発生します。特許や商標のように登録が必要なわけではありません。
著作権の期間 日本では、著作者の死後70年まで保護されます。この期間を過ぎると、作品はパブリックドメインとなり、自由に利用できます。
著作権の範囲 複製権、公衆送信権、翻訳権など、多岐にわたる権利が含まれます。
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※パブリックドメイン(Public Domain)は、著作物や発明などの知的財産が、著作権や特許といった法的保護を受けず、誰でも自由に利用できる状態のことを指します。パブリックドメインに属する作品は、改変、再配布、商用利用が自由です。
電子書籍出版における著作権トラブルの例
著作権に関する知識が不足していると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。以下はよくあるケースです。
ケース1: 他人の画像や文章を無断使用
電子書籍の表紙や内容にインターネット上の画像や文章を使用する場合、著作権侵害となる可能性があります。
ケース2: 著作権を放棄したと誤解される
電子書籍を公開する際に、明確な著作権表示をしないと、第三者に自由に利用されると誤解されることがあります。
ケース3: 共著者との権利トラブル
複数人で執筆した場合、著作権の取り決めが曖昧だと、後々収益分配などで揉める原因になります。
著作権対策の基本

1. オリジナルコンテンツを作成する
著作権トラブルを避ける最も確実な方法は、自分でコンテンツを作成することです。他人の作品を参考にする際は、必ず許可を得ましょう。
2. パブリックドメインやクリエイティブ・コモンズの利用
パブリックドメインの素材や、クリエイティブ・コモンズライセンスの条件に従った素材を利用することで、著作権侵害を防げます。
3. 著作権表示を明記する
電子書籍の最後に“©2024 [著者名]”のような著作権表示を追加し、権利を主張しましょう。
4. 素材管理システムの構築
- 使用素材のリスト作成
- ライセンス情報の管理
- 使用許諾書類の保管
5. オリジナルコンテンツの証明
- 制作過程の記録保存
- 下書きやメモの保管
- タイムスタンプの活用
実践的な著作権対策
1. 契約書を作成する
共著者やデザイナーとの契約書を作成し、著作権の帰属や収益分配について明記しましょう。
2. 登録サービスを利用する
著作権登録サービスを利用することで、自分の権利を証明しやすくなります。たとえば、日本では「一般社団法人著作権情報センター」(CRIC)が提供する登録制度があります。
3. インターネット上での監視
作品が無断使用されていないか、定期的にインターネットで検索することをおすすめします。Googleアラートを利用すると便利です。
電子書籍作家が注意すべき著作権侵害リスク
画像使用に関する注意点
- フリー素材でも、商用利用可能か確認が必要
- 使用条件や著作者表示の要否を必ず確認
- 有料素材の場合、ライセンス範囲を確認
引用のルール
- 引用部分を明確に区別する
- 出典を明記する
- 引用は必要最小限にとどめる
- 引用の目的が正当であること
トラブル事例から学ぶ
ケーススタディ1:画像無断使用
ある電子書籍作家が、インターネットで見つけた画像を許可なく使用し、訴訟問題に発展したケース。
教訓:
- フリー素材であっても使用条件の確認は必須
- 不明な場合は使用を控える
- オリジナル画像の作成を検討
ケーススタディ2:引用範囲の逸脱
他の書籍から必要以上に長い引用を行い、著作権侵害と判断されたケース。
教訓:
- 引用は必要最小限に
- 自分の意見や解説を主体に
- 出典を明確に記載
著作権侵害を発見した場合の対応

証拠を確保する 無断使用されている証拠をスクリーンショットやダウンロードで保存します。
連絡を取る 無断使用者に連絡を取り、使用停止や削除を求めます。柔らかい言葉で交渉するのがポイントです。
専門家に相談する 解決が難しい場合は、弁護士や著作権専門機関に相談しましょう。
まとめ
著作権は電子書籍出版において非常に重要な要素です。基本を理解し、適切な対策を講じることで、自分の作品を守りながら安心して出版活動を続けることができます。
これから電子書籍を出版しようと考えている方、または既に出版されている方は、ぜひこの記事を参考に著作権対策を徹底してください。
参考情報
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としています。具体的な法的アドバイスが必要な場合は、専門家にご相談ください。





